2010年10月29日金曜日

10月、ある日曜日のケンブリッジ☆

それはそれは美しい秋のケンブリッジでした。

太陽の光を反射しながら輝き流れるケム川の水、その流れに揺れながら水遊びをする水鳥、黄金に光る秋の紅葉、左右に広がる歴史あるケンブリッジ大学の大学校舎と建造物。1枚の絵画のように美しい情景を見ながら小さな小舟(パント)に揺られ10月のある日曜日は過ぎていきました。

この小舟が往来するケム川はケンブリッジの街の西を南北に流れケンブリッジ観光の象徴ともなっています。ケム川周辺にはケンブリッジ大学の壮麗なるゴシック様式の礼拝堂が付設された「キング・スカレッジ」、万有引力の原理を発見したニュートン他数々の歴史的人物を輩出した「トリニティ・カレッジ」など小舟に揺られながら船長さん(パンター)のガイドを聞きながら街の歴史に触れることができます。

コンクリートの橋、木材でできた橋、鉄でできた橋など川を往来する中で情景も変わり眼で楽しめる観光ツアーでお勧めです。

さてケンブリッジ観光のチェックポイントとしてひと言。日曜日は公道の無料駐車を利用でき市内をゆっくり散策するには絶好です。しかし日曜日は礼拝堂などは午後のみ一般公開をしているところが多いので事前にチェックすることをお勧めします。

小舟にゆられるパンティングは数社で運営されており、基本料金は設定されているものの時間や混み具合によって料金は交渉可能でした。大学生のアルバイトであろう船長さんがガイド付きで約10人程度の観光客を案内してくれるパンティングと、個人で小さな小舟(パント)を借りて自分で船を漕いでみることもできるプライベイト・ハイヤーもあり遊び方は自由です。

街の中心部には巨大ショッピング・モール「グランド・アーケイド」(英語ホームページ: http://www.grandarcade.co.uk/) や街中広場には昔ながらのマーケットもあり観光だけではなくショッピングも楽しめます。
ロンドン近郊の憩いの場所として観光してはいかがでしょうか☆






2010年10月28日木曜日

ウィンブルドン的 街頭配布?!

東京では「街頭配布」は重宝もの...。広告のビラを入れたティッシュを始め、サンプル・ドリンク、サンプル・化粧品、サンプル・ヘアーグッズなど、 目新しいもの&役にたつものなどついつい手が伸びる街頭配布が多い印象があります。

ロンドンに移り住み目にした街頭配布は究極にまずい(すみません)「スイカ・ジュース」のサンプルかフリー・ペーパー(無料新聞)のみでした。それが本日いただいたものはセンセーショナルでした。ウィンブルドン駅前で「フリー・バナナ!」とうたいながら、スタイルの良い女性数人が配っているものに興味を持ちいただいてみると本当にバナナが紙袋に入って配られていたのです。実はこれ、スポーツジムの広告の一環なのです。

スポーツジムの広告にバナナ???と思いつつ、その日本人的常識はずれな広告戦略に圧巻された一日でした★

2010年10月19日火曜日

ハロウィン間近!ガーゾンズ・ファームで カボチャとり★


実り多き秋。ロンドンの木々の葉も黄金色に変わり始めましたがそんな中、ロンドン南部イーシャーにある広大な農園「ガーゾンズ・ファーム」
(HP: http://www.garsons.co.uk/Esher/PickYourOwn/index.asp)に先週末行ってきました。
日本の感覚では1つの農園で収穫できる野菜や果物の種類は限られていますが、ガーソンズ・ファームでは四季折々の食物や美しい花々が所狭しと収穫を待ち望んでいます。
夏に訪れた際に比べると今回は果物より野菜が充実していたように思いますが、中でもひと際目立っていたのがオレンジ色に染まった畑、カボチャ畑です。余談ですが一般に英語圏では果実がオレンジ色のものがパンプキンで、その他のカボチャはスクウォッシュ(Squash)と呼ばれるそうです。
ハロウィン間近とあって中には両手に抱えきれないほどのカボチャをとって帰る人、カボチャをサッカーボールのごとく蹴って遊ぶ子供たちといろいろな家族が農園に訪れていましたが、スーパーに並べられた美しく磨きのかかったハロウィン・カボチャとは違い泥がついている自然なカボチャを見ることができ大地の恵みに感謝しました。
ガーソンズ・ファームはウィンブルドンから南へ車で約30分。入園料無料で農作物はとった分だけ各区画のキオスクで料金を支払う「Pick Your Own」(ピック・ユア・オウン)システムです。敷地入口にある「ガーソンズ・ガーデン・センター」や「ファーム・ショップ」では他のスーパーでは手に入れにくい食材やお土産類も充実していて季節のいい時期には1日たっぷり遊べます。季節によってとれる食物が異なるためお出かけの際にはホームページ(英語)のPYO(Pick Your Own)の欄でとれる食材を事前にチェックしていくのをお勧めします。
本当はいけないのですが、とった果物を畑でつまみ食いするのが最高に甘く格別で子供に「とっちゃいけないよ~」と言いながらついつい手が伸びてしまう、そんな「ガーソンズ・ファーム」はお勧めです☆

2010年10月8日金曜日

ジョニー・ディップきたる☆

(上記資料:BBC ホームページ http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-11498980

本日イギリス国内で1番のニュースと言っても過言ではないでしょうか?!! 映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジョディー・ディップ扮する海賊、ジャック・スパロウがイギリスのある学校にやってきたのです!それもある児童の招待状を受けて!!!

ロンドン南部のある学校の9歳の児童が「私たち生徒はある意味、先生に対して反逆行為をする小さな海賊たちです。どうか私たちの学校にきてご教授を~」という具合にジョニー・ディップに手紙を書いたらしいのです。すると夢のごとき、本人が来てくれたのです!

私が感動したのはジョニー・ディップがまさに映画さながら児童の前でジャック・スパロウと演じきっていた姿!そして広告のためなら各報道機関に事前報告をしていたでしょうが、BBCでさえホーム・ビデオちっくな画像しか入手できていなかった...つまり本当に真摯に児童の気持ちをうけての学校訪問だったのです! 極秘訪問&サプライズ登場だったのです!!!

大ハリウッド俳優を超えて「父」の感覚で演じきったジョニー・ディップ、尊敬します☆

2010年10月7日木曜日

手作りドレスで勝ち取った大賞☆

今年で第4回目ををむかえる「ウィンブルドン・ブックフェスタ」(公式HP:http://www.wimbledonbookfest.org/ )が10月2日~10日まで開催されウィンブルドンの各地区にて文化・芸術に関わるイベントが催されています。

日本の秋と同様「読書の秋」「文化振興の秋」とでもいうのでしょうか。ウィンブルドンには芸術の象徴的場所の「ニュー・ウィンブルドン・シアター」や子供劇場「ポルカ・シアター」などの文化施設も豊富にあり、ウィンブルドンに関わる文化人や芸術家、作家などが発起人となりこのような「ブックフェスタ」が立ち上げられたようです。


その時期を同じくしてイギリス全国においても今週は「読書週間」で各学校でも読書活動を中心にいろいろな行事が開催されています。


私の娘が通う小学校では「読書&仮装パレード」と称し1年生から6年生まで全生徒が自分の好きな本のキャラクターに変装し学校に行く!というイベントがありました。女の子たちは赤ずきんちゃん、不思議の国のアリス、プリンセスなどに変装し、男の子たちはピーターパン、スパイダーマン、海賊などに扮して登校しそれはそれは華やかな1日でした。


娘に好きな本のキャラクターをたずねると「美女と野獣」のベルと即答! 近くのスーパーにドレスを探しに行ったのですが私がイメージするドレスが見つからず結局上記写真のようなドレスを作ってみました。


仮装イベント当日には全校集会が開かれ各学年2人ずつ仮装大賞が選ばれ、なんと私の娘も選ばれたらしいのです! 英語も学校生活もそれなりに頑張ってきた娘に初めて当たったスポットライトだったようで娘も感動!! 「ママ、私はママの子供でラッキーだったね。」と娘の言葉に私もウルウル...受賞の喜びを分かち合えました(涙!!!)。

賞品は映画でも有名な「チャーリー&チョコレート工場」の本でした。娘と私にとってのイギリスの大切な宝物になりそうです☆

2010年10月5日火曜日

ロンドン五輪 マラソンコース発表~地元の怒り

    (オリンピックマラソンルート - London 2012 公式HPページより)

2012ロンドン・オリンピックまであと660日となりました。

10月4日、ロンドンオリンピック組織委員会がオリンピックのマラソンコースを発表したのですが、コースから除外された地域の地元住民の怒りを各イギリスメディアでは大きく取り上げています。

今回発表されたコースは、「バッキンガム宮殿」と「トラファルガー広場」に続く道を発着点とし市中心部を3周します。その後テムズ川沿い東方面に走るのですが、コースの川の向岸には大観覧車「ロンドン・アイ」を一望し、その後観光名所の「セント・ポール大聖堂」、時計台「ビッグ・ベン」がある国会議事堂などを通り、コース東最終地点折り返しポイントは「ロンドン塔」付近となりそこでは「タワー・ブリッジ」もTVカメラにおさまることでしょう。
ロンドンに観光に行かずともTVでほぼ全ての観光スポットがマラソンを見ながらにして鑑賞できると喜んだのは私だけでしょうか? しかしオリンピック招致に街全体が盛り上がっていたロンドン東部地域住民は落胆するだけでなく怒りを覚えてるとのことです。
当初マラソンコースは「ロンドン塔」からロンドン東部に建設中のオリンピックスタジアムまでとされていたらしいのですが、その場合「タワー・ブリッジ」や幹線道路を封鎖する必要があり他の競技との関係から新コースがこの度発表されたのです。

ロンドン東部、タワー・ハムレット区長はTVインタビューで「この地区ではオリンピック競技が3つ開催されると約束されていた。しかし実際は1競技も開催されることはなくなった。」と訴えています。そして競技は開催されないのにオリンピックスタジアムとロンドン市内の競技開催場所の間に位置するこの地区では「混乱は強いられるが何の利益ももたらせられない」と憤りをあらわにしていました。

人種のるつぼであるロンドン東部の多様性をオリンピックを通し世界各国の人々に見てほしかった地域住民と、イギリスを象徴する地域をマラソンコースとして選んだ組織委員会の姿勢とのギャップにイギリスの現状をみたような気がしました★

景気と不倫の因果関係


9月29日付のロンドンのフリーペーパー'Evening Standard'(イブニング・スタンダード)に「ロンドンは不景気によって不貞都市へと変貌」という面白い記事を見つけました。ロンドンに住む人々が不倫をする確率は約5人に2人、37%近くに上り、イギリス全国平均の35%に比べると危険が潜む街だと評しています。
これは「Relate」という対人関係専門のカウンセリング機関が行った調査で、「不景気により長時間労働をしいられ同僚などの仕事関係者と共にする時間が増える。」「'trauma bonding' (トラウマから生まれる結びつき)、つまり精神的ストレスが多い時に職場での団結力は高まる傾向がある。」「会社帰りに同僚と飲む機会も増え、ストレスを家族に発散して家庭を崩壊に導くよりもロンドンのような大都市では不倫に逃げる傾向がある。小さな村では噂が広がりそのような行動にはでにくい。」とつづってありました。
日本が不景気の時には、お父さん達のお小遣いが減らされ会社帰りの飲み歩きも出来ず家にまっすぐ帰り、それ故家族と一緒に過ごす時間が増え家族円満になったとか、無駄な出費を抑えるため外食を控え家でまったり鍋をする機会が増え鍋の売り上げが上がったというニュースを聞いたことがあります。日本では不景気のほうが出生率が上がったとの話しも聞きました。
イギリスと日本の景気と家庭円満の因果関係の違いを面白く思いました★