渡英が決まってからというもの私はネット上で娘の学校探しに日々奮闘していました。居住地を決めてから学校を探すか、それとも学校が決まってから住居を探すか...。
「無難に、日本人が多く住む地域(ロンドンでは北と西)に行けば治安もある程度良いはずだし現地校には日本人もいるし子供もストレスにならなくてよいのでは?」と教えてくれた知人もいれば、「イギリス人で、ある程度収入のある家庭の子供たちは大抵私立校に通っているのであなたの子供も私立校の手厚い教育の恩恵をを受けてみては?」とアドバイスしてくれた友人もいました。
昔からひねくれ根性の私は「無難」という言葉に何か反感を持ち、「皆が北と西にいくなら私は東か南!私立に皆通うなら私の娘は現地公立校!」(ちなみに一般的にロンドンの東は治安が悪くて有名らしいので東はすぐに却下)などと、ズレた張りきり方をしていたのはいいものの、最初から選択肢を縮めそして最終的には自分の首を絞めることになるとは....。
現実を知ったのは渡英直後。実はロンドンでは2003年、2004年生まれの4~5歳児が入れる学校が少なく社会問題にもなっているというのです。現実に先日、各種イギリス・メディアでは公立校に入りたくても入れない、待機生の増加とその社会問題について特集を組むほどのようです。話によると、出生率がその時期高く子供の数が多くなった上に不況により以前だと私立校に入れていた親が子供を公立校に通わす傾向が高くなったという状況がダブルで学校不足を招いたらしいです。
私は渡英後日本でいう区役所のような行政機関に公立校の受け入れについて連絡を取ったところ、「現在空きがありすぐ入学できるのは2校のみ」との回答がありました。その2校とも自宅からは徒歩圏ではないと知り、「自宅の近くの学校に空きがでたら娘を入学させたいと思います」とメールを返送しました。すると、
'(Your daughter) as she is of statutory school age. When a child reaches statutory school age a parent is legally responsible for providing an education. Failure to do so can result in a fine, or even imprisonment.' (あなたのお子さんは法定上義務教育の年齢に達しており、保護者は法律上教育を与える義務があります。義務を怠れば、罰金、または禁固刑に処する場合があります。)
と驚くような内容の返信メールが届き、「どこでも良いので入れる学校に通わせてぇ~」という残念な結末を迎えることになりました。
空きのあった2校のうち自宅から若干近く公共バスの便が良い学校の方を指定し入学手続き完了。その学校の評判も制服も何の前知識なく入学が決まってしまい、あまりのバクチ的な状況に私は娘に心の中では平謝り...。
しかし神様は見捨てはしませんでした。毎日の通学は少し遠くて不便ですが、とても良い学校で担任&クラスのお友達にも恵まれ娘は素晴らしい学校生活を始めることができました★
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